皆既月食
スーパーブルーブラッドムーンを観測。
1月31日久しぶりに皆既月食が見られました。  前回は2015年4月4日でした。
今回の皆既月食は表題の「Super Blue Blood Moon」なので、マスコミも取り上げました。
以下に掲げる条件がそろったときにおこるので、珍しいのです。日本では35年ぶり、アメリカでは150年ぶりの現象だそうです。
普通の月食は運が良ければ1年に2回は見られます。次回は今年の7月28日です。
「Super」 月は地球の周りを楕円軌道で公転しています。
近地点約35万km、遠地点約40万kmなので、近地点の時の満月は遠地点の時と比べて、14%大きく、明るさも30%明るくなるそうです。
そんなわけで近地点の満月は「Super」ということで人気があります。
  「Blue」 1か月に1回地球を回る月は周期が27.3日、しかし地球も公転しているため、29.5日で満月が繰り返されます。
ひと月が31日あると満月が2回ある日も来ます。これが「Blue」です。
「Blood」 月食は地球の影に月が隠されますが、地球大気を通過した太陽光は月までの距離を進むと赤い光だけになってしまいます。
それで地球の影なのに赤い光で照らしだされます。赤銅色(しゃくどういろ)になって「Blood」となります。

太陽-地球-月が一直線上に並びます。
月食のメカニズムです。日食は地球の地域が限定された狭い範囲ですが、月食は図のように地球の夜の部分であれば見られます。
赤銅色の理由
赤以外は波長の関係で散乱してしまい、月の近くには赤い色だけが届いています。2つの模式図は「Astro Arts」のHPから引用です。
月食半分進行
州の21時14分 欠け始めて半分くらいです。
赤銅色が。
21時16分 暗い部分に地球の大気を通過した太陽光の赤い部分が届いています。
皆既直前
21時41分 まもなく皆既になります。
皆既の真ん中に近い状態です。
地球の大きな影の真ん中を通ると一様な赤さになりますが、右下が少し明るいです。露出1/5秒です。露出を長くすると600mmともなると流れてしまいます。。
皆既中の月とかに座
月の右上に四角形のかに座、中心にはプレセペ星団が見えています。35mmレンズ。
皆既中のふたご座
右側にふたご座が、見えています。28mmレンズで20秒露出です。
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